いても不思議

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 難所と呼ばれる場所では佐優梨に抱きついたりしていた。

 こうして見ると仲の良い友達に見える。

 が、佐優梨は難所を越えたところで私に耳打ちをしてきた。

「ねぇ。ここなら流れも穏やかだからいいんじゃない」

「そうね」

 船は川幅の広い流れの穏やかな所を通っていた。

 佐優梨がやる気なので私はここで計画を実行することに同意した。

「じゃ、やるわよ」

 ぽつりと、そして心底楽しそうに佐優梨は呟いた。

「見て。あそこに動物いなかった」

 激しい流れが一段落し呼吸を整えている忍にわかるように、佐優梨は山の急斜面を指さした。

 所々剥き出しの岩が見える斜面は確かに鹿などがではない場所だ。

「えっ。どこ」

「ほら。あそこ」

 佐優梨は忍に密着して、斜面を指差し続けた。

 これが邪悪な計画だと知るよしもない忍は愛らしい目で動物を探した。

 が、突如として景色が一変したはずだ。

 ドン。

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