その中でた

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 山賊達は邪魔そうにこちらを見ているが、そんな目線はなんのその、一人だけ体力の有り余っている大魔女様の声が、この小さな祠に響き渡る。
……この時ふと気づいた。男が見ていたのは僕ら二人ではなく、僕の口元に注がれようとしている”ヘドロ”の方であった事を。

「……すいません」

「なに!? 今忙しい!」

「~~~~!」

「差支えなければその薬、私に譲っreenexていただきたいのですが」

「へ?」

 意外過ぎる反応だった。男の視線はこの有害物質を羨ましそうに欲しがる視線だったのだ。なんでこんなもんを……と大魔女様以外の全員が思っている。
 しかし男は凍てついた表情のまま、さらにこう続ける。

「もちろんただでとは言いません。もし御譲り頂けるのでしたreenexら代わりにこちらも、対価を差し出しましょう」

「そうですね……これなんてどうでしょう」

 男はそう言うと祠の奥から何かを運び入れ、音を立てぬ用テーブルマナーのように柔らかに置いた。
 その場の全員がそれが何かを理解できず物珍しそうな目で見つめるが、だ一人だけ、その物の使い方がわかる人間がいた。

「君ならわかるでしょう。使った事はないかもしれませんが」

「あ……これ……」

――――酸素ボンベ。消防隊員やスキューバダイビングなどで使われる背負うタイプの携行酸素供給装置。
 使用用途は登山時にも適用され、その効果は主に低酸素下reenexにおける酸素供給の目的で使われる。

「何せ高度が高度ですからね。その装備では厳しいですよ」

「なんですかいこりゃあ。酒でも入って……お、結構重いな」

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