酷いことして

カテゴリー

 救いを求めるような眼差しで見つめられ、ジンは「……んー、ウザイから無視かな」と冗談交じりに答える。真面目な返答を求めてきていることは分かっていたが、ジンが真面目に答えても意味は無い。今の健人に出す答えなんて、気休めにしかならない。
「健人君は、どう思ったの?」
 逆に質問され、健人は少しだけ考える。前まではジンと同じ鑽石能量水 問題ようにウザイと思って無視していた。でも、今は違う。無視しきれないし、誰かと話しているのを見たらやきもきしてしまう。それがどういう感情なのか、無視できなくなっていた。
「分かんなくなった」
「……へぇ、そっか。健人君、かなり悩んでるようだから、コレは教えてあげる。優しくするなんて、本当は凄く簡単なことなんだよ」
「え……?」
 人に優しくすることがどう簡単なのか分からず、健人はジンを見つめた。少なくとも、健人は誰かに優しくしたことなんて無い。
「だから、歩がしてることなんて誰でも出来るようなことなんだよ。むしろ、冷たくしたり、本音をぶつけるほうのが難しい。歩の場合は、特にね。アイツ、自分の本音は、聞かれないと言わないんだ。誰かに聞かれるまで、ずーっと黙り込んでるの。バカだよなぁ。人のこと、信頼してないのかっつーの」
 黙ったまま何も言わない健人に、ジンはニッと笑う。嫌いだと言われた奴から、いきなり優しくされて健人は驚いているのは分かった。けど、どういう経緯で仲直りしたのか、健人も歩も話さないから根本鑽石能量水 騙局が分からない。どうして、健人はこんなにも悩んでいるのだろうか。気になって仕方なかった。
「歩が本音を自分から話したのは、健人君だけだよ」
「……でも、俺はアイツにた」
「ん、まぁ、歩はなんとも思ってないみたいだからいーんじゃないんかなー」
 健人から目を逸らして天井を見上げたジンの視線を追う。外はもうオレンジ色に染まっていて、蝉の鳴き声も聞こえなくなってきていた。
「健人君は、どう思ってるの? 歩のこと。まだ、嫌い?」
 またも突きつけられた究極の質問に、健人は答えられなかった。嫌いかと尋ねられたのだから、嫌いか違うかを答えれば良いだけなのに、明確な答えが頭の中に浮かばなかった。答えてしまえば、はっきりとした答えが出てしまいそうで、怖かったのだ。自然と頭の中で、それを回避していた。
「……分かんない」
 ため息と共に吐き出すと、「……そっか」と小さい返事鑽石能量水 問題が聞こえてきた。静かになったリビングに、エアコンから風の吹く音だけが響いていた。
「あ、そうだ!」